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zoom RSS ●第18種 石川拓治(2008)『奇跡のリンゴ』

<<   作成日時 : 2009/07/20 09:35   >>

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昨日あまり整理できているとは言えない私の書棚を眺めていると『奇跡のリンゴ』という本が目にとまりました。


無農薬でリンゴを育てることは100%不可能

と言われていた常識を覆し

農薬も肥料も使わずにリンゴを収穫するまでの8年間の話。


NHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」

でもこの話が取り上げられ

大反響の恩恵をうけたベストセラー本です。


そういうハヤリスタリの本はあまり好きでない。


という私なりの本選びのポリシーがあるのですが

書店で購入しようと決意させた要因でもある

主人公「木村秋則」さんが

表紙の屈託の無い満面のの笑顔で


もう1回読んでみたらどうだべ?(津軽弁)


と語りかけているような気がして

初回と同じようにまた読みふけってしまいました。

アンダーラインを引いた痕跡が、本の全域に残っていました。


この本はやはりすごい!

初回に読んだときと感動は同じく

また、多くの発見・気づきがありましたので

今回はその発見・気づきの整理をしたいと思います。



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感銘をうけた点、私の学びのポイントは3つあります。


まず第1に

『常識を疑う』ということです。



木村さんがその取り組みを開始するまで

農薬を使わずにリンゴを育てることは100%不可能

と考えられてきました。

リンゴは、農薬の投与を前提に品種改良されてきた

農薬に依存した現在農業の象徴だった(p28)のです。


春から9月の収穫前までの半年間、13回の農薬散布を

行うことが、リンゴ栽培の常識でした。


結果として、リンゴの葉は農薬で真っ白になったといいます。

そうしなければ、病気や虫からリンゴを守ることはできないと

リンゴ栽培に携わるほとんど全ての人たちがが信じていた(p56)のです。


この常識に対して、主人公の木村さんは

本当にそうだろうか?と疑問を持ちました。


木村さんの直観を源泉にした疑問は

やがて信念というべき強固な確信へと繋がりました。


その結果、8年という長い期間

リンゴと戦い

病害虫と戦い

無収入と戦う ことになったのですが


この疑問を抱くことがなかったら

リンゴ = 農薬 という常識はそのままに

木村さん自身も、苦労の末にやがて得ることができた

「リンゴ栽培からの悟り」

を得ることも、近づくこともできなかったのです。


木村さんは100%不可能と言われているからこそ胸が高まった。(p59)

と語ります。


世の中にある、誰が認めているかわからない

実は不確実な「常識」という固定概念が

どれほど私たちの思考や行動を狭めているか?

を考えさせられました。


常識を疑うことは、極めて勇気のいることです。

自分の信じることに対して、どれだけの確信を持てるか?

自分を信じることができるのか?

ということを試される機会なのです。


木村さんは、

リンゴ = +農薬 +肥料

という常識を疑い、答えを導くために8年という年月を投じました。


常識を超えたところに、ブレークスルーが存在します。

常識を超えるというのは

自分を越えるというチャレンジなのかもしれません。



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第2点として

『根っこ(土)の重要性』です。



木村さんは、無農薬、無肥料に切り替えてから8年間

リンゴの収穫ができませんでした。


収穫どころか、無農薬、無肥料により

隣の畑に悪影響を与えるほどに病害虫が蔓延

リンゴの木が弱って倒れんばかりに、木の生命力が失われていました。


「自分ではもうどうしようもない」(p129)


と無念さを感じた6年目

木村さんは、不意にロープを抱え山の中に入り

命を絶つことを決意しました。


木にかけようと投げかけたロープがはずれ

それを拾おうと

ふと視線が地面に向いたとき

土そして根っこの存在に気がついたのです。


自分は今まで、リンゴの木の見える部分だけ、

地上のことだけを考えていた。(p126)


これはそのまま人の成長へのメタファー(隠喩)となります。

私自身がいまやろうとしていること

これからさらに形作ろうとしていることに対し

大きな支えとなる言葉です。



木が大きな実(成果)をつけるためには

実(実利・表面的なこと)にフォーカスするのではなく

根幹となる根っこ

目に見えない部分(軸や芯)を育み育てる

そのために土(環境・教育)がとても大切


木村さんが大きな転換を迎える(死を覚悟する)ことになる

根っこの発見をする以前は

病気や虫のせいで、リンゴの木が弱っていると思っていました。

病気や虫を排除できれば、リンゴの木は健康を取り戻す

と、信じて思考錯誤を繰り返してきました。


そうではない。虫や病気は、むしろ結果なのだ。

リンゴの木が弱っていたから、虫や病気が発生したのだ。(p127)


リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているのではない。

まわりの自然の中で、生かされている生き物なわけだ。

人間もそうなんだよ。人間はそのことを忘れてしまって

自分独りで生きていると思っている。

そしていつの間にか、自分が栽培している作物も、そういう

もんだと思い込むようになったんだな。

農薬を使うことの一番の問題は、ほんとうはそういうところに

あるんだよ。(p131)



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そして第3点は

『全体性の視点(自然との調和)』です。



岩木山で学んだのは、自然というものの驚くべき複雑ささだった。

その複雑な相手と、簡単に折り合いをつけようとするのが

そもそもの間違いなのだ。(p156)


自然が織る生態系という織物と、リンゴの木を調和させることが

自分の仕事なのだと木村さんは語ります。

リンゴも人間も、自然の中で生きているものと捉えれば

リンゴと向き合う人(木村さん)も

人間と向き合う人(私)も

同じ教訓が適用できると思います。


読み取れる教訓とは


リンゴ(人間)だけを見るのではなく

リンゴ(人間)も、自分も含めた自然(環境)の中で

リンゴ(人間)への向き合い方、関わり方を考えるべし。

自然(環境)とリンゴ(人間)の

折り合い(教育・成長の支援)を甘く見てはいけない。



8年という年月をかけ

自然の変化は目に見えない場所で少しづつ進行して

潮が満ちるようにひたひたと周囲に影響を与えていった(p147)

といいます。

その変化と影響の一つとして、

無農薬・無肥料でリンゴが実をつけます。


注目したところは

その目に見えない変化は

まず木村さん自身が変わったことからはじまった

ということです。


自分自身の変化が周囲に影響を与え

そしてさらなる変化を自分が受け取る。


木村さんは今もリンゴと向き合い

虫や土、風や雨という自然に語りかけています。

そして

自分は周りの自然の中で生かされている。

と語ります。



そのような心境に到達するためには

まだ私は旅(修行)の途中にあると言えますが

木村さんがリンゴと向き合うように以下のような視点を持って

これからも人の成長に関わっていきたいと考えました。


◎よく観る

◎一緒に感じる

◎いつくしむ(感謝の気持ちで接する)


人の成長と変化に関わる私のような者には

必見の本だなと、再読し、あらためて感じました。




奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
幻冬舎
石川 拓治

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早い時期に結婚してしまって、少し後悔しているんです。割り切りで会える方って居ませんでしょうか?連絡お待ちしてますね♪最初に年齢を教えてくれるとうれしいです。pop-music-lo-ve@docomo.ne.jp
りょうこ
2009/11/28 16:28

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